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結婚をきっかけに保険見直しするポイントとは?各家庭に合う保険を見極めよう

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人生の一大イベントである結婚。

今まで別々の人生を歩んでいた二人が一緒に暮らすことになるわけですから、そのために準備しなければならないことがたくさんあるのは当然のことですよね。

その準備には「保険の見直し」なども含まれます。

独身時代の保険の加入に関しては、親任せだったり、知り合いや保険の営業員にすすめられてよくわからないまま加入していたり・・・という方もいると思います。

結婚を機にいざ保険を見直そうと思っても、見直し方がわからない人もいることでしょう。

そこで今回は、近々結婚を控えている方や結婚したばかりの新婚さんのために、保険の見直し方について解説したいと思います。

まずはお互いが加入している保険を出し合う作業から

保険を見直す前にまずやるべき作業が、お互いが既に加入している保険を確認し合うことです。

まずは、加入している保険を出し合いましょう。

その際、保険証券(注1)を持ち寄り、保険証券は、専用のファイルを1冊作っておいて、その中に保管しておくことをおすすめします。

必要な時にいつでも保険証券を取り出せるので、便利です。

独身時代に加入している生命保険の中には、親が子どものために掛けている保険がある場合もあります。

せっかく親が子どものために生命保険を掛けているのに、その存在を知らないと、同じ保険に新たに加入してしまい、保障の重複が発生してしまうことも考えられます。

そうならないためにも、保険を見直す際には親への確認を忘れずに行いたいものです。

注1:保険契約後に保険会社から保険契約者に交付される証書のこと

 

生命保険の必要保障額の考え方

保険に加入する際、まずは必要保障額を計算し、それに基づいて保険金額を検討することになります。

必要保障額は、一家の大黒柱に万一のことがあった場合に必要となる「支出額」から、入ってくるお金「収入」を差し引いて計算するため、家族構成や立場によって異なってきます。

保険を見直す際は、保険のかけ過ぎや保障の不足を防ぐためにも、正しい必要保障額を算定してから保険金額を設定するようにしましょう。

なお必要保障額の正しい出し方については、「住宅ローンを組むときに保険の見直しは必要?保険料が安くなる可能性アリ!」の中で詳しく説明していますので、よろしかったらお読みください。

 

結婚して保険を見直す際に知っておきたい遺族年金のきほん

遺族年金は、保険の見直しで必要保障額を設定する際の大切な要素となるため、ここできほんを押さえておきましょう。

公的年金は大きく分けると2つの制度があり、1つは国民全員が加入している「国民年金」で、もう一つは会社員や公務員が加入できる「厚生年金」。

公的年金に加入している人は、「老齢年金」と「障害年金」と「遺族年金」の給付が受けられ、このうち年金に加入している人に万一のことがあった場合、残された家族(遺族)が受け取れるのが遺族年金です。

遺族年金には、遺族基礎年金と遺族厚生年金の2種類があります。

  • 遺族基礎年金は、18歳到達年度の末日までの子どもがいないと受け取れない年金です。
  • 一方、遺族厚生年金は子どもがいなくても受け取ることができる年金です。

遺族年金のポイントを下表にまとめましたので、ご覧ください。

(※クリックで大きくなります)

 

共働き新婚夫婦の保険の見直し方

子どもがいない共働きの夫婦の場合は、それほど大きな死亡保障は必要ないと考えます。

なぜなら共働きの夫婦は、それぞれに経済力がある場合が多く、片方の配偶者に万一のことがあったとしても、残された配偶者が働いている限りは、生活できるだけの収入が確保できると想定できるからです。

さらに、厚生年金に加入していた配偶者が死亡した場合は、遺族厚生年金も支給され、勤務先の会社からは、死亡退職金なども支給される可能性もあります。

一方、子ども(18歳到達年度の末日までの子ども)のいる共働き夫婦の場合は、配偶者に万一のことがあると、遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方から支給されることになります。

とはいえ、子どもがいる場合は、残された配偶者の生活費のほか、子どもの生活費や教育費を備える必要もあるため、そのあたりを十分に考慮した上で保険金額を設定することが大切です。

 

そのほか、医療保障については、どのように見直したらよいでしょうか。

結婚したばかりの共働きの夫婦は、医療保障を手厚く備える必要性は低いと言えます。

会社員であれば、会社独自の医療保障が用意されていることもある上に、健康保険からは、傷病手当金(※)が受け取れることもあるからです。

結婚したての夫婦は、保険に加入するよりも貯蓄を増やすことに注力した方が良い時期です。

貯蓄であれば、貯めたお金をさまざまな用途の使うことができます。

なお女性の方は、それまで医療保険に加入していないのであれば、将来の妊娠や出産に備えて新たに加入しておくのも良いでしょう。

医療保険に加入しておけば、将来妊娠し、異常妊娠や異常出産となった場合に給付金が支払われるため安心です。

※傷病手当金について・・・全国健康保険協会ホームページ

 

自営業夫婦の保険の見直し方

自営業を営んでいる夫婦の保険の見直しは、どうしたらよいでしょうか。

自営業者は会社員と比べると、より死亡保障を手厚く備えた方が良いと言えます。

理由は、自営業者の多くは、国民年金のみの加入となるため、子どもがいない限り遺族年金が受け取れないことや、夫が経営者だった場合、夫に万一のことがあると、妻だけでは自営業を続けることが難しくなり、収入が見込めなくなることがあり得るからです。

特に貯蓄の少ない夫婦の場合は、しっかり保険で備えることをおすすめします。

また、自営業者の医療保障については、会社員とは異なり、傷病手当金を代表とした公的保障や勤務先独自の医療保障などが見込めない分、しっかり医療保険で備えておいた方が良いと言えます。

同時に自営業者は、病気をして働けなくなると収入が途絶える可能性があります。

そのための備えとして、就業不能保険への加入を検討するとよいでしょう。

 

専業主婦(夫)の家庭における保険の見直し方

専業主婦(夫)の家庭では、一家の大黒柱に万一のことがあった場合、残された配偶者が生活を立て直すまでの資金を確保しておく必要があります。

たとえば、それまで働いていなかった人の中には、就職するまで時間がかかる場合もあり、その間の生活費はもちろんのこと、就職に有利となる資格を習得するための費用なども発生する可能性があります。

それらの費用は、必要保障額の中に含めておくことが大切です。

また、子どもがいない専業主婦(夫)が受け取る遺族厚生年金には注意点もあります。

たとえば、夫が死亡した妻が30歳未満であった場合、妻が受け取れる遺族厚生年金は5年間の有期年金になることです。

そのほか、妻が死亡して夫が遺族厚生年金を受け取る場合、妻が死亡した時点で夫の年齢は55歳以上であれば受け取れますが、60歳までは支給停止になる点などが挙げられます。

以上の点を加味した上で、保険の見直しを行いましょう。

 

結婚前後の夫婦が保険を見直す上で気を付けたいこと

結婚前後は、やらなければならない手続きなどがたくさんあって、今までになく忙しくなる時期だと思います。

そんなタイミングで保険の見直しをすると、必要のない保険に加入してしまったり、保障を多く設定してしまったり、はたまた、本来加入すべき保険に加入しなかったりという事態を招きかねません。

そんなことにならないよう、どんなに忙しかったとしても、2人で話し合いながら当コラムでお伝えした手順を踏んだ上で、保険の見直しすることを忘れないでください。

 

保険の見直しはマメにしよう

結婚を機にはじめて保険を見直したという方もいるかもしれませんが、保険の見直しは今後もマメに行うことをおすすめします。

見直すタイミングについては、筆者が以前書いた「損は絶対に避けたい!と思う人が知っておきたい生命保険の見直し方」でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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小沢 美奈子
ファイナンシャルプランナー。K&Bプランニング代表。大学卒業後、損害保険会社やFP事務所等を経て独立。Webや書籍などでの記事の執筆、セミナー講師、家計相談を行う。趣味はカメラ。2019年10月11日に、これまでの節約方法を覆す驚きのハウツー本、著書『本物の節約・残念な節約』が発売。

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