保険

損は絶対に避けたい!と思う人が知っておきたい生命保険の見直し方

投稿日:2019年9月15日 更新日:

保険の見直しによるメリット

皆さんは、生命保険の保険料について、自分がどれくらい払っているのかをじっくり考えたことはありますか?

おそらくほとんどの方は、生命保険に一度加入してしまうと、保険料についてあまり深く考えることはないと思います。

中には、見直しをせずに「ほったらかし」という方もいるのではないでしょうか。

そこで、ちょっとインパクトのある数字をご紹介しましょう。

生命保険文化センターで公表している「生命保険に関する全国実態調査(2018年度)」には、各世帯における年間払込保険料の平均額は、年間で38.2万円になると、掲載されています。

仮にこの保険料を20年間払い続けるとすれば、約764万円となります。

もし30年間払い続けたとすれば、実に1,146万円になる計算です。

(参照:公益財団法人 生命保険文化センター

いかがでしょう。一生、生命保険に加入することを考えると、かなりの金額を生命保険の保険料に費やすことになるのです。

「生命保険の保険料は意外とばかにならない」

皆さんはそう思いませんか?

これだけ払っているのですから、保険料を抑えるための対策を講じるのが賢明なことは、言うまでもありません。

ちなみに、保険料は見直しをせずにほったらかしにしていると、損をしてしまうこともあります。

その理由は、これからお話ししたいと思います。

「生命保険の保険料をできるだけ抑えたい」「損をしたくない」という方はぜひお読みください。

保険にはどんな商品がある?

保険の種類は何がある

生命保険の見直し方を解説する前に、まずは、保険にはどんな商品があるのかを、ざっくりと押さえておきましょう。

一家の大黒柱に万一のことがあった場合の保険(死亡保険)

  • 定期保険・・・5年、10年、15年など、一定の保険期間内に死亡保障が確保できる
  • 終身保険・・・一生涯にわたり死亡保障が確保できる
  • 収入保障保険・・・保険期間内に被保険者(保険金支払いの対象となる人)が死亡した場合に、保険金を年金か一時金で受け取るタイプの定期保険

病気やケガに備える保険

  • 医療保険・・・病気やケガで、入院や手術を受けた場合などに、給付金が支払われる
  • ガン保険・・・がんにかかった時の入院や手術などを保障の対象としている
  • 介護保険・・・公的介護保険の上乗せとして備える

子どもの教育費に備える保険

  • 子ども保険(学資保険)・・・教育資金を準備するための保険

老後資金に備える保険

  • 個人年金保険・・・一定の期間に保険料の払い込みを終えると、老後に年金が受け取れる

生命保険を見直すタイミングはどんな時?

保険を見直すタイミング

本来、生命保険は自分が見直したいと思った時にすれば良いものですが、あえて言うなら生命保険は、見直しに適したタイミングというものもあります。

たとえば、環境の変化があった時や家族構成が変わった時などです。具体的に見ていきましょう。

結婚した時

夫婦でそれまで入っていた保険を互いに出し合って、不足している保障があれば追加を検討しましょう。

特に妻が専業主婦の場合は夫の死亡保障を手厚くすると良いでしょう。

一方、重複している保障があるようなら、保障の減額もしくは解約を検討します。

子どもが生まれた時

生まれてきた子どものために、子ども保険(学資保険)への加入や、親に万が一のことがあった際に、残された家族が生活できるよう、死亡保障の増額を検討しましょう。

また、医療保険やがん保険の加入を考えても良い時期です。

とはいえ医療費は必ずしも保険で備える必要はないため、貯蓄が足りていないようなら無理に保険に加入する必要はありません。

子どもが就学した時

子どもの就学に合わせて具体的な教育資金計画を立てた上で、保険の見直しを行うと良い時期です。

それまで加入していた子ども保険(学資保険)だけで足りない場合は、貯蓄を増やしたり、学資保険以外の貯蓄性のある保険(終身保険など)に加入したりなどで備えることを検討しても良いでしょう。

住宅を購入した時

住宅ローンを組むと、団体信用生命保険に加入することになるため、それまで加入していた死亡保障を見直すタイミングとなります。

併せて医療保険やがん保険を検討しても良い時期です。

住宅を売却した場合

住宅の売却をした際にも保険の見直しを行いましょう。

養育終了時(子どもが学校を卒業して就職した時)

子どもが自立したら高額な死亡保障をつけておく必要はありません。

このタイミングで保険金額を減らしましょう。

また、親自身の老後に向けた資金準備として個人年金保険や介護への備えとして介護保険を検討するのもアリです。

定年退職時以降

健康保険などの公的保障が変わる高齢期に入る前に、医療保険やがん保険の見直しは必ず行いたいもの。

また、万一に備えて、死亡保障の保険金額が適切かどうかの確認もしておきましょう。

さらに必要な方は、介護保険を検討することや、生命保険を活用した相続税対策をしておいても良いと思います。

離婚した時

離婚した時は必ず保険の見直しを行いましょう。

もしお子さんがいて、シングルマザーになる場合は、母親自身の死亡保障や医療保障を手厚く備える必要性が生じます。

転職した時

転職した場合は、まず転職先の会社が独自に設けている保障制度を、あるか無いかも含めて確認しましょう。

不足する保障があれば追加する、または、かけ過ぎている保障があれば減額や解約するといった手続きをしましょう。

生命保険を見直すことのメリット

さてここからは、生命保険の見直しをすることのメリットを具体的に挙げてみたいと思います。

  1. その時の自分の状況に合わせた適切な保険を備えることができる
  2. 不足している保障を確認することができる
  3. 不要になった保障を減額や解約をすることで、保険料が減らせる可能性もある。その結果、損を防ぐことができる
  4. 保険商品は日進月歩。保険を見直すタイミングで、最新の保障に切り替えるチャンスが得られる
  5. 新しい保険に乗り換えることで、保険料が安くなることもある
  6. 保険の見直しをきっかけに、将来のライフプランについて真剣に考えることができる

 

生命保険を見直す際に注意したいポイント

保険の見直しのポイント

保険の見直しは、メリットしかないように思えますが、一歩間違えると損をしてしまうこともあります。

見直す際に注意すべきポイントをまとめました。

慌てて保険を解約してしまうと、無保険になってしまう可能性もある?

保険の見直しで、保険の切り替え(既契約を解約して新しい保険に入る)をする場合は、新契約の成立を確認してから、解約の手続きをするようにしましょう。

なぜなら、被保険者の健康状態によっては新契約の引き受けを断られることがあり、そうなってしまった場合には、無保険状態(保険に入っていない状態)になってしまう可能性があるからです。

また、書類の不備があったり保険料の払込みが遅くなったりすると、契約が成立せず、その間に何かあった場合に保険による保障が得られないこともあります。

慌てて保険を解約してしまうことは絶対にしないことを、肝に銘じておきましょう。

残しておいた方が良い保険までも解約してしまう?

過去に加入した保険の中には、お得な保険が残っている可能性もあります。

実は現在の貯蓄性のある保険は、マイナス金利が導入されて以降、利率の低い状態が続いています。

しかし、それより前に契約した保険の中には条件の良いものが残っていることもあります。

特に、1990年代以前に契約した終身保険、養老保険などの貯蓄性のある保険の中には、予定利率の高い保険があります。

いわゆる「お宝保険」と呼ばれるものです。

うっかりそういった保険を解約してしまうと損をしてしまうことがあるため、必ず確認しましょう。

保障を減らしたかったのに、反対に増えてしまうこともある?

時々、「生命保険の見直しにより保険料の負担を減らそうと、保険のプロに相談したところ、新たな保険を提案されて逆に加入する保険が増えてしまった」という話を聞きます。

本来保険は自分や家族にとって必要な保障を過不足なく入ることが理想です。

しかし残念なことに、提案された保険にあまりよく考えず入ってしまい、保険に入り過ぎている人も中にはいます。

そうならないためには、保険に加入する側も知識をつけて、自分や家族にとって必要な保険を見極める力を持つことが大切です。

また、何でも保険で備えようとするのではなく貯蓄で備える方法があることも知っておきましょう。

その代表的なものに医療費があります。

医療費は、健康保険や高額療養費制度などの公的医療で賄うことができることも考えられ、必ずしも保険で備える必要性がないものの1つです。

まとめ

いかがでしたか。

冒頭でお伝えした通り、生命保険の保険料は、意外に多くの金額を払っているという調査結果が出ています。

保険に入ることは安心につながる反面、保険料の負担については、よく考えないと払い損になる可能性もあります。

保険で損をしないためには、定期的に保険を見直すこととともに、自分に必要な保険に過不足なく入ること意識しましょう。

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小沢 美奈子
ファイナンシャルプランナー。K&Bプランニング代表。大学卒業後、損害保険会社やFP事務所等を経て独立。Webや書籍などでの記事の執筆、セミナー講師、家計相談を行う。趣味はカメラ。2019年10月11日に、これまでの節約方法を覆す驚きのハウツー本、著書『本物の節約・残念な節約』が発売。

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