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投稿日:2020年2月23日 更新日:

老後資金を貯めるには?定年後に慌てないための老後資金の貯め方6選

わたる
ライター/ファイナンシャルプランナー

わたる

金融庁から「将来、老後に2000万円必要になる」と公表されたことから、早い時期から老後資金を貯める人が増えているように感じます。

しかし、老後資金は実際いくら準備が必要で、十分な老後資金を貯めるためには、具体的にどんなやりくりが必要か、よく分かりませんよね。

今回は、老後資金は本当はいくら不足するのかを計算し、老後資金を貯めるおすすめの方法を6つ紹介します!

老後資金の貯め方を知りたい人はぜひ参考にしてみて下さい!

 

将来の老後資金「年金」がいくらになるか確認する方法

まずは老後資金の中心となる「年金」を確認することから始めましょう。

ここでは自分の年金額を確認する方法についてまとめてみました。

 

ねんきん定期便を見る  

自分がどのくらいの年金が受け取れるかどうかは、日本年金機構から個別に送付される「ねんきん定期便」が参考になります。

ねんきん定期便とは?

ねんきん定期便とは、社会保険庁が次の情報を被保険者に郵便で発送する通知書です。

  • 受給資格期間(原則120カ月以上)を満たしてるか
  • どれくらいの保険料をこれまで自分が納めてきたのか
  • 加入実績に応じた年金の見込み額

を確認できます。

毎年の誕生月にはがきが送られてくるので、よく見ないで捨ててしまったなんてことはないように保管するようにしましょう。

 

ねんきん定期便の注意点

ねんきん定期便で注意したいのは、掲載されている見込み額がそのままもらえない点です。あくまでも見込み額ということですね。

ねんきん定期便に載っている数字は額面となっているので、そこから税金や社会保険料(健康保険や介護保険)が差し引かれてしまいます。

年金の収入額にもよりますが、目安としては額面の8割程度と見ておくくらいが良いと言われています。

 

現在の受給者の平均額から推測する

年金定期便以外の方法として、「現在の受給者の平均額から推測する」方法もあります。

出典:平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

厚生年金保険加入で65歳以上の男性の場合、月額の平均年金額は172,742円となります。

 

出典:平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

また厚生年金保険加入、65歳以上の女性の場合、月額の平均年金額は108,756円となります。

男性は172,742円、女性は108,756円ということで、双方の差は7万円という開きがあることが分かります。

マネオ
厚生労働省のこちらのリンクに平均月額の詳細が載せてあるので参考にしてみて下さい!

 

夫婦二人の老後資金はいくら足りない?

次に夫婦二人の老後資金がどれくらい必要なのかを考察していきます。

最近では老後に2000万どころか1億円必要とも言われていますが、はたして本当なのでしょうか。

出典:家計調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)II 総世帯及び単身世帯の家計収支

夫婦二人の高齢者無職世帯の平均の月額出費は、以上の金融庁が作ったグラフに記載されています。

図によると、実収入が222,834円、実支出が264,707円となっています。

不足分は41,872円となっているので、この41,872円をどうカバーしていくかを考えるのが重要です。

老後の期間として65歳〜90歳まで、25年間(300カ月)だと仮定すると、41,872円×300カ月=約1,256万円不足することになります

 

支出の内訳

ちなみに264,707円という実支出の内訳は以下の通りになります。

  • 食料                   27,7%
  • 住居                   5.8%
  • 光熱・水道        8.4%
  • 家具・家事用品   4.0%
  • 衣服および履物   2.6%
  • 保険医療      6.4%
  • 交通・通信     11.9%
  • 教養娯楽      10.3%
  • その他の消費支出  22.8%(このうち交際費が10.9%)
  • 非消費支出    29,092円

ただし、これらの内訳を見てみると少々おかしい点もあります。

ポイント

  • 食料に関しては少しかかりすぎなのでは?
  • 住居に関しては賃貸か持ち家なのか?
マネオ
ですので、あくまでも参考程度に見ておきましょう。

上記の内訳は、2018年の平均額で算出されているデータですが、平均値を一部の富族層が引き上げているということもあるので、必要な額はもっと少ないことも考えられます。

それに人によって必要な額はケースバイケースで異なってくるので、毎月不足するであろう41,872円をもっと落とせるかもしれません。

そのうえで、介護費用と葬祭費用も検討しておく必要があるでしょう。

 

老後世帯の老後資金まとめ

まとめると老後世帯が準備しなければならない老後資金は、

  • 生活費の赤字 42,000円×25×12=12,561,600円
  • 介護費用 5,000,000円×2=10,000,000円
  • 葬祭費用 2,000,000円×2=4,000,000円

合計した結果は約2,656万円となりました。

以上のように計算してみると、1億円は夫婦で普通に暮らしていれば必要ないことが分かります。

 

一人暮らしの老後資金はいくら必要?

それでは次に、近年急増している単身者世帯の老後資金について触れていきます。

出典:家計調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)II 総世帯及び単身世帯の家計収支

上の図は老後の単身者世帯の家計収支です。

図によると、実収入が123,325円で実支出が161,995円となっています。

不足分は38,670円となっているので、この38,670円をどのようにカバーするのかを考えるのが重要です。

こちらも老後の期間としては65歳~90歳、25年間(300カ月)だと仮定すると、38,670円×300カ月=1,160万円ほど足りないことが分かります。

 

支出の内訳

実支出である38,670円の内訳がどうなっているかというと、

  • 食料                   24,3%
  • 住居                   12.2%
  • 光熱・水道        8.9%
  • 家具・家事用品   3.2%
  • 衣服および履物   2.5%
  • 保険医療      5.5%
  • 交通・通信     9.6%
  • 教養娯楽      11.4%
  • その他の消費支出  22.4%(このうち交際費が12.2%)
  • 非消費支出    12,392円

こちらに関しても、食費と住居が少しおかしい数字になっているので、あくまでも参考程度に見ておきましょう。

そして、介護費用である500万円と葬祭費用の200万円が一人分の費用がかかります。

 

一人暮らしの老後資金まとめ

まとめてみると、自分で準備しなければならない老後資金は以下の通りになります。

  • 生活費の赤字        1,160,000円
  • 介護費用     5,000,000円
  • 葬祭費用   2,000,000円

合計で約1,860万円必要であると計算できます。

 

不安のない老後を送るために!老後資金の貯め方6選

夫婦世帯、単身者の老後に必要な老後資金が分かったところで、老後資金の貯め方についてもまとめていきます。

老後資金を貯めたいという方は、参考にしてみて下さい。

1.貯蓄の自動化を試みる

資産形成で最も重要だと言われているのが「貯蓄の自動化」になります。

「貯蓄の自動化」とは「収入-貯蓄=支出」に意識を変えるということになります。

「一カ月暮らして余った金額を貯蓄」する収入-支出=貯蓄という方式ですと、本当に無駄遣いでない限りなかなか貯められないと言われています。

これを「収入-貯蓄=支出」と意識を変えることによって資産形成がしやすくなるそうです。

毎月の収入から天引きのような仕組みを作ることで自動的に貯蓄をすることが可能になります。

次の記事では銀行で自動で積み立てる方法などをまとめています!

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2.私的年金に加入する  

老後の資産形成として、私的年金への加入、iDeCoや保険会社が運用している個人年金に加入するという貯め方もあります。

iDeCoで資産形成をする

iDeCo(個人型確定拠出年金/イデコと)は、加入者が毎月の掛け金を積み立て運用し、それを年金または一時金で60歳以降に受け取れる仕組み。

iDeCoのメリット

  • 毎月の掛け金額が全額控除
  • 値上がり益と分配金などの運用益が非課税
  • 受取時にも「公的年金控除」「退職所得控除」が受けられる
  • 掛金額の自由度が高い

といった税制の優遇が受けられます。

株や投資信託を運用すると運用益や配当金に税金がかかりますが、iDeCoは非課税です。

つまり、税金が引かれない分、効率的に資産を貯められます。

また、掛金の自由度が高く、5,000円〜上限まで、1,000円単位で自分の好きな額の掛け金が決められ、上限変更も可能です。

掛金の支払いの中断や再開もでき、回数制限は設けられていません。

生活に余裕がある場合は多く拠出、余裕がない場合は少なく拠出と、ライフスタイルに合わせて運用できます。

iDeCoについては次の記事に詳しくまとめました。

iDeCoとは?デメリットはあるの?iDeCoを始める人に知ってほしいこと

老後は2000万必要と言われているこの時代。平均寿命も高くなっていますし、将来の年金に不安を抱いている方も多いはず。 「 ...

 

個人年金で資産形成をする

個人年金とは、公的年金と会社の企業年金の不足分を補うため、自分で積み立てる「私的年金」のこと。

保険会社などと契約し、その時定めた期間で積立を行い、老後に年金・一時金として保険金を受け取ることができます。

個人年金のメリット

  • 貯金よりも利率が高い
  • 「生命保険料控除」で税金が控除される
  • 簡単に引き出せないので資金が貯まりやすい

普通預金よりも利率が高いので貯蔵性があり、満期になるまで解約をしないと引き出せないのが特長です。

一見デメリットにみえますが、簡単に解約できないので引き出せず、コツコツ貯めやすいことがメリット。

また個人年金は「生命保険料控除」が受けられるので、所得税と住民税の負担を減らすことができます。

個人年金についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事がおすすめです!

個人年金と貯金を徹底比較!老後の資産形成で選べば良いのはどっち?

「老後2000万問題」などをきっかけに、若い世代でも老後の不安を抱える人が増えてきたと感じます。 中には国民年金・厚生年 ...

 

3.資産運用を利用する  

初心者が資産運用をするなら「つみたてNISA」もおすすめです。

つみたてNISAのメリット

  • 金融庁が厳選した投資信託、ETFのみを投資対象としている
  • 少額からの長期、積立、分散投資ができる
  • 運用期間は20年
  • 年間40万円まで、投資から出た利益が非課税
  • いつでも売却できる

商品が厳選されているため、資産運用の初心者でも始めやすいのがメリット。

また、iDeCoと同様につみたてNISAも運用益などに税金がかからずお得です。(年間40万円までは非課税)

税金が掛からない分、株や投資などに比べて効率的に資産を貯めることが可能です。

またiDeCoと違っていつでも売却できるので、気軽な気持ちで始めやすいのも使いやすいところですね。

 

4.生活レベルを見直す

光熱費や通信費、食費などの固定費を節約することも、老後の資産を貯めるのに有効な方法になります。

改めて見直すことによって、実は無駄に使っていたということも分かるはずです。

ただいきなり固定費を大幅に減らそうとしても、生活水準を一気に落とすのは難しいもの。

ですので、できるところから少しずつ固定費を削っていきましょう。

具体的な固定費の見直しについてを以下にてまとめてみたので参考にしてみて下さい。

 

食費を見直す

意外と費用がかかってしまうのが食材の購入。

スーパーでセールなどがあると、ついつい商品をカゴのなかに入れてしまい、かえって使いどころが分からずまま困ってしまうなんてことも……。

毎月かかってしまう食費だからこそ、ムダを小さくすることで家計の節約に繋がるはずです。

レシートのチェック、家計簿の徹底などに取り組むなどの対策をしていきましょう。

ダイエットをすることで食費を抑えるといった方法もあります。

具体的な食費の見直し方や節約方法は次の記事にまとめてみました。

一人暮らしの食費はこんなに節約できる!1ヶ月1万円以下に抑える方法を紹介!

【この記事の概要】この記事では、一人暮らしの食費を1ヶ月で1万円以内に抑える方法を、実例を交えて紹介していきます。 「私 ...

 

通信費を見直す

毎月かかる費用といえば、スマホでかかる通信費用。

今や大手キャリアを格安SIMに切り替えると、通信費をグッと抑えられます。

例えば、現在自分はドコモのスマホで毎月7,000円ほど支払っていますが、LINEモバイルにすることで通信費用が2,000円に減るそうです。

こうすることによって毎月のスマホの通信費用は5,000円も抑えられることに!

月々に5,000円抑えることができれば、1年で60,000円節約することができるようになりますね。

またスマホだけでなく、パソコンで使うインターネット回線の契約内容を見直せば、通信費用のさらなる節約に繋がる可能性も。

ぜひ一緒に見直しておくことをおすすめします。

スマホの見直しには次の記事を参考にしてみてください!

スマホ代を節約する裏ワザ教えます!毎月5000円安くする方法とは

生活の必需品として欠かせないスマホは、通信料が毎月かかります。 通信料は契約プランによって異なりますが、すごく無駄遣いし ...

 

光熱費を見直す

水道代や電力などの光熱費を見直すことも大事です。

もしかしたら不必要に高い電気代を払っていることが発覚するかもしれません。

例えば、

  • 古いエアコンの仕様を控える
  • 水道をできるだけ使わないようにする
  • 電気をつけっぱなしにしない
  • 家電の電気代を抑える使い方に切り替える

などを徹底すれば、今までより光熱費が安くなる場合もあるかもしれません。

次の記事は光熱費の効率的な見直し方をまとめています!

光熱費の節約で年間15万円抑える!安くてお得な節約術30選

【この記事の概要】この記事では、主婦の私(家族4人暮らし)が光熱費を年間15万円節約した方法を、14個の項目に分けて詳し ...

 

5.お金の専門家(FPなど)に相談する  

老後のための資産形成がよく分からないという場合は、その道のプロであるお金の専門化(ファイナンシャルプランナーなど)に相談をしましょう。

専門家としての目線で老後の資金の悩みに寄り添ってくれて、老後に対する漠然とした不安の解消や、老後資金の形成方法についてのアドバイスをしてくれます。

 

6.健康に気をつけて長く働く

社会保険料の財源の確保から、今まで65歳までが定年だったのが、70歳まで引き延ばされることも予想されます。

なので老後の収入を増やす方法として、65歳を越えてもまだまだ元気であれば、今までの知識を活かして定年後も働くというのも選択肢の一つです。

そのため、若いうちから身体の健康面に気を付けて、食生活や運動をするなど、体調面に気を付けることも重要です。

ハローワークやシルバー人材センターに足を運べば、高齢者向けの求人が見つかる可能性があります。

なかには定年後のシニアの方を優先して採用している企業もあるそうです。

 

老後資金は早めに準備するのが吉

ということで今回は、老後資金がいくら必要になるのかや、老後資金の貯め方について書かせて頂きました。

老後資金が足りない場合は、一度見直すことによってムダになっていた部分が発覚するかもしれません。

定年後に慌てないように、

  • 貯金の自動化
  • 私的年金の活用
  • 資産の運用
  • 生活レベルの見直し
  • お金の専門家に相談
  • 健康管理の徹底

以上の方法なども実践しながら、今から老後資金の貯めることを実践していきましょう!

この記事を書いた人

わたる
わたる
埼玉出身のアイドルオタク。大学時代は就活に失敗してフリーターになってしまう。
その後一時は就職するも仕事を辞め、現在はフリーライター。
推しメンに多く会い行きたいという思いから節約を始める。そのなかでFPの資格も取得。
オタク活動費は必要経費。推しメンの笑顔はプライスレス。

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