コラム

投稿日:2019年11月28日 更新日:

【2019年版】パート・アルバイトの年末調整の書き方を徹底解説!

わたる

わたる

はじめに

今年も年末調整の季節がやってきましたね!

会社員が年末調整をするように、パートタイマーやアルバイトも年末調整が必要です。

今回は、年末調整の書き方がよく分からない人のために、年末調整の基礎知識、必要な書類、各書類の書き方、注意するべきポイントについて説明をしていきます。

ポイント

本記事は、扶養内の103万以上150万円以内で働くパート主婦の方向けの内容になります。

これから年末調整をするというパートの方は、ぜひ参考にしてみて下さい!

 

パート主婦の年末調整って何するの?なぜ必要?

年末調整とは

わかりやすく言うと「税金(所得税)の合計が、払い過ぎたり、不足していたりしないよう、適切に調整する」こと。

毎月の給料は税金(所得税)分が差し引かれて支給されています。

差し引かれている額が「源泉徴収」になるのですが、源泉徴収とはあくまで概算として計算されたものです。

そのため、その人が本来納めなくてはならない所得税と、源泉徴収された所得税とは、金額に差があります。

ですので再計算し、差を正しく調整することを「年末調整」と呼びます。

必要以上に源泉徴収されていたら、年末調整で払い過ぎた分が戻ってきますよ!

年末調整の書き方をさっそく確認したい方はこちらからチェック

 

年末調整はいつするの?

一般的に、1月~12月の一年間の給与総額に対して適切な額になるように、毎年12月に年末調整を行い、12月または1月の給与の支払い時に、還付か徴収を行う流れです。

自分が会社員だったときは、確か11月くらいに書類を渡されて頼まれた覚えがあります!

なので、職場から書類が渡されたら、なるべく早く書いて提出するのがおすすめです。

旦那さんに扶養されているパートやアルバイトの方なら書く項目が少ないので、すぐに記入して提出できますよ!

 

パート・アルバイトも対象になる  

年末調整の対象者となるのは「給与所得者」になります。

ですので正社員だけでなく、パート・アルバイトでも対象になります。

年末調整の対象外となるケース  

ただし以下の場合は、年末調整の対象外になります。

  • 「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を会社に提出していない人
  • 副業などでの収入が年間20万を越えている人
  • 2か所以上から給与の支払いを受けている人で、「主たる給与以外の給与収入」「副業などの収入」の合計が20万を越える人
  • 年の途中で退職して、その年の給与収入がない場合
  • 災害減免法の規定により源泉徴収の猶予を受けている人
  • 日本国内に住居を持たず、海外に居住している人
  • 日雇い労働者

他にも対象外になるものもありますが、主にパート主婦の方に該当する要件は以上の通りになります。

自分が対象になるか分からない場合は、早めにパート先やアルバイト先に確認してください。

 

ダブルワーカーなら「主な給与収入の職場」で年末調整を!

複数の職場から給与所得がある場合は、収入が多い方の職場で一括して年末調整を行います。

ポイント

「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」は同時に2か所以上に提出するものではなく、仮に複数で年末調整をした場合、適正な課税や控除ができなくなるからです。

また、副業などで給与所得以外での所得が1年で20万を越えているという場合には、確定申告が必要になります。

これは、業務委託やフリーランスなど、個人で仕事をしているという方が対象になりますね。

 

退職して年内に働く予定がなければ確定申告が必要

パートやアルバイトを途中で辞めて、12月31日時点に就業しておらず、給与を受け取る予定がない場合は、年明け(2月~3月15日まで)に自分で税務署に行き、確定申告の手続きが必要になります。

確定申告には前職の源泉徴収票が必要です。

退職してから1か月以内にもらえますので、忘れず受け取っておきましょう!

もし新しい職場で働く場合は、勤務先に源泉徴収証の提出が必要になるので、しっかり保管するようにしましょう。

 

年収103万円以下でも年末調整は必要です

年収103万円以下の場合は、所得税が0になるので、年末調整が必要じゃないと思っている人もいるかもしれません。

ですが年収103万円以下でも年末調整は必要です。

たとえ所得税が0だとしても「0だった」という状況を報告する義務があります。

 

年末調整の流れをチェックしよう  

それでは、年末調整を行う流れについても説明をしていきます。

実際のスケジュールと必要書類・申告書についてまとめてみました。

 

年末調整のスケジュール  

step
1
11月 書類を記入する・提出する

step
2
12月 年末調整の計算がされる

step
3
1月      税務署への提出書類を作成する

step
4
2月    税務署の計算、確定申告も始まる

以上がおおまかな年末調整のスケジュールになります。

パートタイマーやアルバイトの方がやらなくてはいけないのが、11月の「書類を記入する・提出する」になります。

勤め先の企業からもこの付近で書類を渡されることが多いです。

 

年末調整に必要な書類や申告書って?  

年末調整に、必要な書類や申告書は以下の通りです。

  1. 来年分の給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  2. 今年の給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  3. 給与所得者の保険料控除申告書
  4. 配偶者控除等申告書

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書については、来年の分(令和2年分)と今年の分(令和元年分)の2つが必要になります。

次にそれぞれの書類の概要と、控除できる項目についてまとめたので参考にしてみて下さい。

 

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書とは?

自分の給与に対しての、扶養控除と障害者控除を受けるために必要な書類です。

養う家族が入る場合は、税金の負担を軽減できることになります。

扶養している人(夫)が控除について記入するので、扶養内に入っている妻の場合は控除の項目を記入する必要はありません。

 

控除できる項目

基礎控除、扶養控除、障がい者控除、寡婦控除、寡夫控除、勤労学生控除を申請できます。

 

給与所得者の保険料控除申告書とは?

給与の支払いを受ける人が、生命保険料や地震保険料などの保険料控除を受けるために必要な書類です。

会社以外で民間の生命保険や医療保険に入っている場合は、この書類を提出することで控除が受けられます。

夫が保険料を払っている場合は、記入しなくてOKです。(会社によっては提出を求めてくる場合もあり)

 

控除できる項目

生命保険料控除、地震保険料控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除を申請できます。

 

配偶者控除等申告書とは?

給与を受ける人が、配偶者控除や配偶者特別控除を受けるために必要な書類です。

扶養している夫が記入する必要がありますが、妻は記入しなくても大丈夫です。(会社によっては提出を求めてくる場合もあり)

ただし、次のいずれにも該当する場合に限るので注意してください。

  • 給与所得者本人の合計所得金額の見積額が1,000万円以下。(給与所得だけの場合は、給与等の収入金額が1,220万円以下)
  • 配偶者の合計所得金額の見積額が123万円以下。(給与所得だけの場合は、給与等の収入金額が201万5,999円以下)の場合

「合計所得金額」とは、その年のいろいろな所得の合計金額(源泉徴収所得税、住民税、社会保険料などが差し引かれる前の金額)のことです!

 

控除できる項目

配偶者控除、配偶者特別控除を申請できます。

 

パート主婦の年末調整の書き方と記入例

パート主婦の年末調整の書類の書き方について説明をしていきます。

今回は、扶養内で150万以内の収入があるパートさんを例にして挙げていきます。

 

「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方

出典:国税庁

この書類では↓の上部だけ記入すればOKです

記入する項目

  • あなたの氏名・フリガナ・印鑑
  • あなたの個人番号
  • あなたの住所又は居所(来年住んでいるだろう場所について書く)
  • 生年月日
  • 世帯主の氏名(ご主人の名前を記入)
  • あなたとの続柄(夫と書きましょう)

以上が自分で記入する項目になります。

下記は会社側で記入済みになっている可能性があります。もし書いていない場合は自分で記入しましょう。

  • 給与の支払者の名称(氏名)
  • 給与の支払者の法人(個人)番号
  • 給与の支払者の所在地(住所)

「会社の法人(個人)番号」については、会社側で記入するものなので記入しなくてもOKです。

書き方の見本なども国税庁のホームページに載っていますので、必要に応じて参考にしましょう。

出典:国税庁

「平成31年度分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方

去年の年末調整に提出した書類、または今年入社したときに提出した書類が渡されているはずです。

変更点がない場合は、そのまま提出しましょう。

上記の令和2年分と同じように記入します。

 

「令和元年分 給与所得者の保険料控除申告書」の書き方

出典:国税庁

「給与所得者の保険料控除申告書」に関しては、「夫が保険料を払っているケース」と「自分で保険料を払っているケース」で異なるので、それぞれのケースでどう記入するべきか説明をしていきます。

 

生命保険料を夫が支払っているケース  

夫が生命保険料を払っているケースも「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」と同じく、↓の枠内を記入するだけでOKです。

 

記入する項目

  • あなたの氏名・フリガナ・印鑑
  • あなたの個人番号
  • あなたの住所又は居所(来年住んでいるだろう場所について書く)
  • 生年月日
  • 世帯主の氏名(ご主人の名前を記入)
  • あなたとの続柄(夫と書きましょう)

本来書かなくても良い書類になりますが、会社が求めてきた場合は記入するようにしましょう。

「給与の支払者の法人番号」については会社側で記入する箇所なので未記入で大丈夫です。

 

生命保険料などを自分で払っているケース    

生命保険料などの保険料を自分で払っている場合は、自分で保険料控除の申告が必要になってきます。

↑のように「生命保険料控除」という枠を記入する必要があります。

他にも「地震保険料控除」、「社会保険料控除」、「小規模企業共済等掛金控除」の枠もありますが、今回は生命保険料控除のみ説明をしていきます。

生命保険料控除では、

  • 一般の生命保険料
  • 介護医療保険料
  • 個人年金保険料

の3つの枠があります。

自分が支払った保険料は、控除証明書(保険会社から秋ごろ送られてくるハガキ)を見ながら記入するのがおすすめです。

記入する項目については以下になります。

 

保険会社等の名称

控除証明証に書いてある通りに保険会社名を転記しましょう。

 

保険の種類

控除証明証に書いてある通りに保険の種類を転記しましょう。

 

保険期間 又は年金支払期間

控除証明証に書いてある通りに保険期間や年金の支払期間を転記しましょう。

 

保険等の契約者氏名

保険料を払っている契約者、自分の氏名を転記しましょう。

 

保険金等の受取人 氏名

こちらは保険証券などに記載している内容を記入しましょう。

保険金等の受け取り人は、本人又は本人の配偶者や親族であることが対象になります。(6親等以内の血族、3親等以内の姻族になります。)

 

保険金等の受取人 続柄

「保険金等の受取人 氏名」との続柄を記入しましょう。

 

新・旧の区分

控除証明証等に記載してある新旧区分に沿って記入しましょう。

 

保険料等の金額

控除証明証から「申告額」を転記しましょう。

「予定支払額」や「予定申告額」と書かれている場合もあるそうです。

その年で1月1日から12月31日までに支払う保険料の合計金額を記入しましょう。

「証明額」という項目の金額で記入すると、本来よりも少ない金額で申告してしまうことがあると言われています。

年払いの場合は「証明額」の欄しかないこともあるそうです。

ちなみに保険料の計算はこちらを参照すると便利です。

 

保険料控除申告書も、国税庁のホームページから書類のファイルと記入例を見ることができます。

 

令和元年分 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方

年末調整で夫の扶養に入るためには、「給与所得者の配偶者控除等申告書」を記入しましょう。

これにより「配偶者控除」または「配偶者特別控除の控除額」を自動で求められます。

書き方のポイント

↑の書類で「あなたの氏名」「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」という「あなた」との記載があります。

こちらは夫が会社から書類をもらってきて、妻が扶養に入るという場合は、「あなた」「夫」ということになります。

ですのでパート主婦の皆さんは「配偶者」と書かれた項目を記入して下さい。上の画像の赤い枠で囲っている部分です。

 

「控除額の計算」の項目について
  • 区分Ⅰがあなた(夫)の合計所得金額(見積額)の判定(A、B、C、Dのいずれか)
  • 区分Ⅱが配偶者(妻)の合計所得金額(見積額)の判定(①、②、③、④のいずれか)

となります。

この2つの区分の判定を「控除額の計算」の料金表で照らし合わせると、自分の配偶者控除と配偶者特別控除の額が分かるようになります。

例えば、

合計所得金額(見積額)

配偶者控除は380,000円

夫の判定がA
妻の判定が②

 

合計所得金額(見積額)配偶者特別控除は380,000円
夫の判定がA
妻の判定が③

ということになりますね。

 

こちらの書類も国税庁のホームページにpdfファイルと記入例が載っています。

 

こんな時どうする?パート主婦の年末調整の疑問

パート主婦の年末調整の気になる疑問もまとめてみたので参考にしてみて下さい。

 

年度中で退職して専業主婦になったけど年末調整は必要?   

中途退職して年内に他の会社に勤めて年末を迎える場合は、その会社が年末調整をしてくれるのですが、退職して専業主婦のまま年を越した場合は確定申告が必要。

なぜかというと仕事を辞めたという事実を税務署の方が把握してないからです。

ですので正しい所得税を納付してもらうために確定申告が必要になってきます。

 

パートしながら副業中。年末調整だけでOK?  

給与以外の収入が20万円以上を越えているという場合は、確定申告が必要です。

会社が代わりに税務署に所得を申告してくれる年末調整に対して、確定申告は自分で税務署に所得を申告することになります。

自分の副業の収入が20万を越えているどうかを確認してみましょう。

 

パート先が年末調整をしてくれない!どうすればいい?

年末調整は原則、雇用者である会社や企業が行うようになっています。

しかし場合によっては就業先が年末調整を行ってくれない場合もあります。

また、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出していないと年末調整をしてもらえず、自分で確定申告をしなければなりません。

 

確定申告に必要なものは?

確定申告をするには、

  • 就業先から発行される源泉徴収票(退職した1か月以内に源泉徴収書は会社から送付される)
  • 控除を受けたい項目の支払い票(医療費ならば病院の領収票)

などが必要です。

確定申告の期間は一般的に2月16日~3月15日の1か月間となります。

 

確定申告をしないとどうなる?

給与を受けているのに「年末調整をしない」、「確定申告もしない」という場合は、脱税行為とみなされる場合があるので注意しましょう。

年間の医療費が高額な場合やふるさと納税などを寄付した場合は、確定申告をすればお金が戻る可能性もあるため、確定申告は必ずするようにしましょう。

ふるさと納税については次の記事をチェックしてみてください。

【完全版】ふるさと納税のやり方まとめ!FPによる過去記事も紹介

はじめに ふるさと納税を利用する人は、年々増加しています。 豪華な返礼品の話題などを、テレビで目にする機会も増えてきまし ...

パートをかけもち中。どこで年末調整するの?

パートをかけもちしている場合は、主な就業先で一括してやってくれます。

そのためそれぞれに出向いて年末調整をする必要はありません。

フリーランスや業務委託など、個人で仕事をしているという人は、20万円以上の収入を得たら自ら確定申告をしなくてはなりません。

 

年末調整を期にして仕事と収入を見直そう

年末調整は、自分のパート年収にどれくらいの税金がかかるを見直す貴重な機会でもあります。

見るべきポイントは、

  • 「配偶者控除・配偶者特別控除」
  • 「保険加入」

になります。

「配偶者控除」・「配偶者特別控除」は、年収150万円以下の配偶者がいる扶養者の所得税の一部が、免除されるというもの。

2018年の1月まではこの金額が年収103万円以下だったのですが、年収150万円以下まで引き上げられました。

年収201万円までは全額免除とまではならないのですが、所得に応じて段階的に控除が適用になります。

以前は、「なんとかして103万円以下に納めなくては!」となっていたパートさんも多かったと思うのですが、より稼ぎを増やせるようになりました。

ただ週20時間以上働くと雇用保険・社会保険に加入しなければならなくなるので、その分の出費が痛いかもしれません。

自分の収入+保険料がどのくらいかかってしまうのかを考える機会にもしてもらえればと思います。

パートの社会保険の仕組みは以下の記事が参考になります!

パートの社会保険の加入条件を徹底解説!パートでも厚生年金に加入するの?

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おわりに

ということで今回は、パートの年末調整について書かせて頂きました。

パート主婦の場合はそこまで記入箇所がないので、すぐに記入して提出することが可能です。

提出をしないと自分で確定申告をしないといけない、なんてこともあるので提出するようにしましょう!

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埼玉出身のアイドルオタク。大学時代は就活に失敗してフリーターになってしまう。 その後一時は就職するも仕事を辞め、現在はフリーライター。 推しメンに多く会い行きたいという思いから節約を始める。そのなかでFPの資格も取得。 オタク活動費は必要経費。推しメンの笑顔はプライスレス。

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