コラム

映画代の節約方法、あるいはムビチケの使い方について。鑑賞料金の節約は「いつ」終わるのか

投稿日:2019年10月9日 更新日:

映画鑑賞を趣味とする人は、その鑑賞料金をいかにやり繰りするか、様々な方法を検討し続けていることだろう。

長らく、大人の鑑賞料金は1,800円だったが、近年では1,900円に値上げするシネコンも少なくない。

2019年秋の増税を受けて、もしかしたら今後、更なる値上げもあり得るかもしれない。

約2時間に1,900円を投資するのは、決して、万人にとって「安い」趣味ではない。

 

とはいえ私も、年に沢山の映画を映画館に観に行く。

田舎に住んでいることもあり、映画館に着くまでも一苦労だ。車で移動するため、ガソリン代も馬鹿にならない。

また、映画館ではつい売店にも足が向いてしまう。グッズやパンフレットだって買いたくなるし、ポップコーンやジュース片手に鑑賞したくもなる。

映画館での「経費」は、何も鑑賞料金に限らないのだ。

だからこそ、その固定費にあたる鑑賞料金は、なるべく安く抑えたい。

今回は、そのために活用しているデジタル映画観賞券「ムビチケ」について、「使ったことがない人」「普段あまり使わない人」に向けて、まとめていきたい。

 

「カード」型のムビチケは、それ自体がグッズ

(出典:ムビチケ

ムビチケとは、全国の映画館で利用できるデジタル映画鑑賞券である。

まず、このムビチケには、大きく「カード」「オンライン」の2種類が存在する。

「デジタル映画鑑賞券のカード」と微妙に矛盾した表現にも思えるが、以下、詳しく解説していきたい。

 

まず、「カード」のムビチケは、古くからある「前売り券」のイメージに近い。

「前売り券」とはまさに文字通り、実際に作品が公開される前に購入する鑑賞券を指す。

その分、多少なりと安い金額で買うことができるため、「楽しみにしている作品」「確実に観る予定の作品」は、当然、それを買った方がお得となる。

加えて多くの場合は、ここに特典グッズまで付属するので、満足度は高い。

ムビチケの「カード」は「前売り券」と同じように、劇場のカウンターや各種チケット取扱店で購入することができる。

 

異なるのはその形状で、「前売り券」はご存知のように紙だが、ムビチケは少しだけ厚みがあり、小さい。

サイズは、一般的なポイントカードやクレジットカードと同じ。財布への収納も便利である。

「前売り券」は下部を切り取ることで劇場窓口にて活躍するが、ムビチケには切り取る箇所が無い。

前面には作品のポスター等がデザインされているが、重要なのは、その裏面である。裏面には、ムビチケ購入番号とムビチケ暗証番号が記されている。

 

(出典:ムビチケ

昨今、インターネット経由で映画の座席チケットを事前購入することは珍しくなくなったが、その際にこの2種類の番号を入力することで、座席を買うことが可能となる。

当然、事前に「カード」を買った際に代金の支払いは済んでいるため、座席確保のタイミングでの支払いは発生しない。

各シネコンのサイトによって記載は異なるが、「ムビチケを使う」等のメニューを選択することで、番号を入力するページが表示される。

 

「カード」型のムビチケの利点は、大きく3つ。第一に、「前売り券」と同様に鑑賞料金が安くなること。

そして、これまた同様に、特典グッズもちゃんと付属すること。

最後に、「カード」そのものが一種のグッズとして機能すること。実は、映画好きのひとりとして、これが地味に嬉しいのである。

要は代金を支払って2種類の番号を購入しているのだが、作品がデザインされたカードは、もちろんそのまま手元に残る。

これが、鑑賞記録としてもコレクションとしても、生きてくるのである。

ムビチケを買えば買うほど、その昔トレーディングカードゲームに熱中した頃のように、同サイズのカードが段々と手元にそろっていく。

デザインは、作品のポスターやキービジュアルがそのまま載っていることが多いが、最近では、ムビチケ限定デザインも少なくない。

配給側も、こういったコレクターへの目配せをしているのである。

 

よく、最近観た作品を振り返っては「どれが面白かったか」「より好みだった作品はどちらか」という思考を巡らせることがあるが、その際に手元のムビチケカードを並べることも多い。

まるでトランプのように、ついつい掌で遊んでしまう。

カードという形状のおかげで、従来の「前売り券」よりも、妙な愛着が湧いてしまうのだ。

 

「オンライン」ムビチケは、節約の大本命

(出典:ムビチケ

一方の「オンライン」のムビチケは、これまた文字通り、最初から最後までデジタルで完結する。

よって、手元に実物が残ることも、コレクション性がある訳でもない。

しかし、この「オンライン」のムビチケは、実は節約という面では非常に使い勝手が良いのである。

購入は、劇場の売店ではなく、パソコンやスマートフォンから行う。

 

ムビチケの公式サイト( https://mvtk.jp/ )を開くと、現在発売中の作品がずらりと並んでいる。

これらを、通常のインターネット通販と同じような流れで、クレジットカード決済等で購入する。

何を買うのかというと、「カード」型と同じ、2種類の番号だ。ムビチケ購入番号と、ムビチケ暗証番号。

決済を終えると、それらの番号が、購入フォームで入力したメールアドレスに送られてくる。後の使い方は、前述の通りである。

「カード」との相対的なデメリットから挙げてしまうと、実物は何も手元に残らないので、コレクション性は皆無である。

また、「カード」に付属する特典グッズも、多くの場合で手に入らない(ただし昨今では、「オンライン」専用の壁紙やカレンダー等のデータ配信、関連動画の無料レンタル視聴が付属するケースもある)。

 

では、なぜ「オンライン」のムビチケを重宝するのか。

それは、あくまでこれが「前売り券」に分類されるからである。

公開前に売るからこそ「前売り券」、つまり公開日の前日まで購入することができる。

前々から観ることを決めている作品であれば、事前に余裕を持って「カード」型を買えば良い。

しかし、例えば週末に映画館に行くことが、その数日前に決まったとしたら、仕事や学業に追われて「カード」を前もって買いに行く暇がない。

そんな時に、サクッと「オンライン」のムビチケを購入するのである。

例えば、土曜日に公開となる作品を観に行くことが、その前日の金曜日に決まったとする。

何とか仕事の段取りも済んで、晴れて休日を迎えられることが、ぎりぎりに決定する。

そんな状況において、日付が変わるまで、つまり金曜の23時台までは、「オンライン」のムビチケを購入することができるのだ。

翌日観る作品を、その一晩前に決めることさえできれば、いくらか節約できるのである。

 

そしてこの「オンライン」のムビチケは、Amazonでも普通に買うことができる。

(出典:Amazon

Amazonで「ムビチケ」と検索すると、ずらりと映画のタイトルが並ぶのだ(作品によっては、ムビチケ公式サイトでしか購入できない場合もある)。

普段からAmazonを使っている人は、こちらの方が決済の処理がスムーズと言えるだろう。

また、当然のようにAmazonポイントを使用することもできるため、事実上、ポイントで映画を鑑賞することができる。

Amazonでの「オンライン」のムビチケは、「ムビチケEメール送付タイプ」と表記されている。

購入すると、ほどなくしてAmazonから2種類の番号が記されたメールが届く。

後は、これまた同じように、それを入力して座席を購入するだけである。

 

私の場合は、この使い方も見込んだ上で、クレジットカードも「Amazon Mastercard」を常用している。

Amazonでの商品購入やそれ以外の決済でも、全てがAmazonポイントで還元されるため、これをそっくりそのままムビチケ購入費用にあてているのだ。

「カード」型のムビチケはコレクションとしての楽しさがあるが、一方の「オンライン」は、このように節約の面で利点があると言えるだろう。

 

映画代の節約には、事前のスケジューリングが吉

以上、ムビチケには大きく2種類が存在するが、つい最近、「ムビチケ当日券」なるものも登場した。

詳しくは公式サイト( https://mvtk.jp/tojitsu/about )を読んでいただくのが確実なので、ここでの解説は割愛するが、ポイントを上手く使うことで映画代の節約が可能となっている。

他にも、当然ながら各シネコンの割引・ポイント制度が欠かせない。

鑑賞回数によって割引が受けられるサービスを導入しているシネコンは多く、ある程度のペースで映画館に行く人であれば、漏れなくチェック済みであろう。

シネコン独自のサービスと、サービスデイの活用、そしてムビチケを併用することで、鑑賞料金は割と小まめに圧縮することが可能となっている。

 

重要なのは、事前のスケジューリングである。

映画館の楽しみ方には様々なアプローチがあるが、節約の観点でいえば、実際に映画館に足を運んだそのタイミングで「観る映画」を決めるのは、非常に分が悪い。

シネコンによって割引を実施している日は異なる上、何より、ムビチケを購入するタイミングを逸している。

どうしても鑑賞料金を節約したいのであれば、「どの映画をいつ観るか」、これを早い段階で確定させるのが大切なのだ。

 

今や、スマートフォンで調べれば公開日や上映時刻はものの数十秒で確認することができる。

そこから、購入可能であればムビチケを、選べる状況にあれば割引に該当しているシネコンを選ぶ。

地味ながら、情報の観点でも、塵が積もれば山なのである。

つまるところ実際は、「映画館に到着」した時点で、「映画代の節約」は終わっているのだ。

 

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結騎 了
仕事と育児に追われながら「映画鑑賞」「ブログ更新」の時間を必死で捻出している一児の父。歳はアラサー、地方住まい。ブログを学生時代から書き続け、二度の移転を経ながら十数年継続中。『別冊映画秘宝 特撮秘宝』『リアルサウンド映画部』『週刊はてなブログ』等に寄稿。ブログURL:https://www.jigowatt121.com/

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