コラム

投稿日:2019年5月8日 更新日:

「既婚オタク」が趣味の時間や費用を捻出するための6つの方法

ブロガー/ライター

結騎 了

オタクの趣味活動には、得てして時間と費用がかかるものである。

軽く自己紹介をさせていただくと、私はアラサー男性の映画・特撮好き。
家族は子供を含めた3人家族。
日々、仕事と育児に精を出しながら、映画館に通っては新作映画を鑑賞し、毎週放送される特撮番組をチェックし、関連書籍等を読み漁る生活を送っている。
もちろん、漫画や小説も嗜み、ネットサーフィンは毎日欠かさず、アクションフィギュアも集めたりする、ごく一般的な「既婚オタク」である。

そんな「既婚オタク」が、いかにして趣味の時間や費用を捻出しているのか。
私が実践している6つの方法と、「オタクの結婚」そのものについて、書いてみたい。

1.最強アイテム「ブックカバー」を活用

ブックカバー。
端的に、これはオタクにとって最強のアイテムである。

これを巻いてしまえば、どんな漫画も、どんなノベルも、どんな解説本も、大判でない限りは「それなり」の外見にすることができる。

つまりは、通勤途中、ちょっとしたスキマ時間、会社の休み時間など、いかにもビジネス書を読んでいる「ふう」を装いながら、趣味の本を読むことができるのだ。

昨今では電子書籍も大きなシェアを築いているが、とはいえ、やはり紙の本へのこだわりも捨てがたい。
実際にページをめくる感覚は何物にも代えがたいのである。

私のオタク活動にとって重要なのは、何よりもインプット。
興味のあるものをどんどん鑑賞することで、作品への理解を深めたり、新たな気付きを得たりする。
もちろん、すでに何度も楽しんだものを性懲りもなく摂取しても良い。
だからこそ、「どこでも本が読める」という状態には、価値があるのである。

私は本屋で巻いてもらったブックカバーは可能な限りストックしており、その日の気分によって巻き換えたりもしている。
また、Amazonで本を購入することも多いが、Amazonは公式のブックカバーをPDFで無料配布しているため、そちらも大いに活用している。

2.残業を徹底的に減らす

趣味の時間の「最大の敵」とは、何か。
それは、決して家族サービスの時間ではない。
仕事そのものである。

趣味の時間を今より多く獲得したければ、仕事そのものをいかに効率的に消化し、残業や休日出勤を減らせるか、という視点が重要となってくる。

そのため、私は仕事を効率的に終わらせることに日々執念を燃やしている。
とはいえこれは、自分ひとりで工夫しても劇的な成果には繋がりにくい。
自らが属している部署や、ひいては勤めている会社、その組織が持っている仕事の「回し方」そのものにメスを入れていく必要がある。

もちろん、右から来た仕事を黙々と左に流していくのは楽である。
しかし、もし今ちょっと声を上げて汗をかけば、この仕事はそもそも右からやってこないかもしれない。
左に流すより、もっと適切な処理の仕方があるかもしれない。
必要であれば上司に直談判し、他部署に出向く。
そういう精神を常に持ちながら、「今日のラク」ではなく「数ヶ月後のノー残業」を目指し、業務の改善に取り組んでいる。

趣味の時間確保は、仕事を減らすのが最大の近道なのだ。

3.SNSを意識して遮断する

現代の時間泥棒、それは、間違いなくSNSである。
私の場合は主にTwitterだが、オタクを自認し、好んで生息する「界隈」がある人は、私のように膨大な時間をSNSに奪われてしまっているのではないだろうか。

塵も積もれば山となる。
SNSに費やした時間も、日・週・月で累計すると、相当な時間である。
iPhoneには「スクリーンタイム」という機能があり、SNS等にどれほどの時間を費やしたかを細かに確認することができるが、これを目にして思わずハッとしてしまう人は少なくないだろう。
ツイートをしたらリツイートをされ、オタク仲間からリプライが来ては返信し、またその返信を待つ。
とても「若者のLINE依存」を笑うことはできない。
SNSは、本当に時間泥棒なのである。

よって私は、鋼の意思でSNSを遮断する時がある。
スマホの電源を切るシチュエーションもある。
そうまでして、一冊でも多く本を、一分でも長く映画を、なんとか楽しむ。
意識してインプットの時間を作らねば、転じて、SNSでアウトプットするネタも無くなってしまうのだから。

また、忙しい時は、「忙しい時のリスト」を参照するようにしている。
これはTwitterのリスト機能で事前に作成しているもので、通常のタイムラインとは違い、「絶対にツイートを見逃すことができないアカウント」だけを集めたリストである。
SNSに時間をかけられない、でもチェックしたいという時は、この「忙しい時のリスト」に助けられている。

4.移動時間に映像を「聴く」

その昔、動画配信サービス等が無かった時代。
私は、好きなアニメをどうしても外出中に楽しみたくて、ポータブルMDプレイヤーでアニメの音だけをアナログ録音し、その音源を持ち歩いていた。
聞こえてくるのは、声優の演技、劇伴、そして効果音。
しかし、何度も観た映像ならば、脳裏には鮮明に映像が再生される。
むしろ、音だけに集中するからこそ、間合いの演出やテンポ感をいつもより深く楽しむことができる。

その発展形として、「映像を聴く」という行為は、今でも続けている。
例えば、以前観た作品の内容を一通り復習しておきたい時。
続編の公開や二期の放送に向けて、前作を振り返りたい時。
もちろん、時間が許せばしっかり鑑賞したいが、忙しい時は、音だけで映像を履修している。
これならば、移動中でも、家事をしながらでも、何かしらの作業で目を使っていても、映像を楽しむことができるのだ。

もちろん、今やMDに録音する必要はない。
環境にもよるが、AmazonプライムビデオNetflixなどは、動画を「音声のみ」でバックグラウンド再生することができる
これにより、テレビやスマホに向き合わなくても、映像作品を観ることができるのである。
苦肉の「時短」テクニックだ。

5.安く仕入れるための手間や情報収集を欠かさない

こちらは、費用の話となる。
オタクは何かとお金がかかるが、それをどうやって捻出するか。
家族を持つ私は、養育費や諸々のローンなど、常に多くの出費と共に生活している。
そのため、言うまでもないが、オタク活動に充てることのできる予算は限られている。
その中で、どうやって必要経費を工面するか。

まずは何より、手間を欠かさないことである。
例えば私の趣味のひとつの映画鑑賞だが、ここ数年、前売り券を買わずに映画を観たことはほとんどない
前売り券は公開日の前日24時直前まで購入することができるので、新作であれば映画館による上映スケジュールの発表をギリギリまで待ち、無事に観られることが確定してから購入することもできる。
数分で購入できる電子前売り券「ムビチケ」には、非常に助かっている。
もちろん、各種映画館のポイントサービスを大いに活用していることは、言うまでもない。

			
			
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また、漫画や雑誌でいくと、Amazonが提供するKindleの無料本は欠かせない。
前述の通り、私はインプットの総量をなるべく多く保ちたいタイプのオタクである。
そのため、常に「読んだことのない本」を探し、興味があればまず飛びつくようにしている。
Kindleの場合、セールスの一環で序盤の数冊を無料公開しており、そのラインナップは常に入れ替わっている
習慣としてそこをチェックし、気になる作品は取り急ぎ無料の巻までダウンロード。
実際に読んで琴線に触れる場合は、そのまま、紙の本の購入に踏み切ることが多い。

昨今では漫画アプリも群雄割拠の時代に突入しており、これらも、先のKindleのように序盤を無料公開しているものが多い
今や、独身時代によくやっていた漫画の「ジャケ買い」は、スマホやタブレットにおける「序盤無料読み」に移行した。
「セコい」と叫ぶ人もいるかもしれない。
しかし、背に腹は代えられないのである。
より多くの「好きな」作品と出会うために、今日も私は複数の漫画アプリを縦断する。

6.趣味に「理解」のあるパートナーと結婚する

元も子もない結論かもしれないが、既婚オタクが趣味を楽しみたいのであれば、パートナーとの価値観の合致は重要である。

それは何も、同じ趣味を持つ相手を、という意味ではない。
私が「坂本浩一監督の演出っていいよね」と話しかければ、すかさず「『ウルトラ銀河伝説』の頃から一本も欠かさずに観ているけど、いいよね」と返してくるような、そういう話ではないのだ。

大切なのは、趣味の「共有」ではなく、「理解」である。
もっと正確に言えば、趣味の内容ではなく、趣味という時間の使い方に対する「理解」
ここの尺度が近しいことが、何より望ましいと、私はそう思っている。

例えば私のパートナーの場合、ファッションが好きで洋服を買うのも、夜通し韓ドラを鑑賞するのも、化粧品や美容液に凝るのも、時に思い立って断捨離を決行するのも、彼女の大切な「自分の時間」である。

そして私にも、これまで散々書いてきたような、「自分の時間」がある。
大切なのは、各々の「自分の時間」「家事の時間」「仕事の時間」の組み合わせ方において、その方向性が噛み合っていることだ。

もちろん、「家族の時間」「親子の時間」「夫婦の時間」と、これらは途方もなく連なっていくが、それらをどういった優先順位で扱い、どのような認識で組み合わせていくのか。
その価値観が概ね合致しているからこそ、我が家の場合は、結果的に生まれる互いの「自分の時間」を干渉し合うことはない

これは、費用の面についても同様である。
「自分の時間」に、どれほどのお金を費やすか。
世帯総収入の、何割をそこにかけて良いのか。
ここの考え方が根っこの部分で近ければ、トラブルが起こることは少ない。
私は、パートナーが「この新しい洋服が欲しい」と言った際に、それにNGを出すことは滅多にない。
それは、あらかじめ「このくらいの金額であれば大丈夫だろう」というコンセンサスが夫婦で得られているからだ。
もちろん、逆のパターンも同様である。

よく、結婚において「価値観の合致が大事」と言われるが、それはつまりこういうことなのではないかと、私は考えている。
趣味嗜好の一致というよりは、趣味嗜好に対する「向かい方」の一致。
それさえ計れていれば、中身が違っていても、互いを尊重しつつ、効率的に「既婚オタク」を堪能できるはずである。

 

以上の6点が、私の経験と独断に基づいた、「既婚オタク」の生き方である。

  • いかに時間と費用を工面してインプットを増やすか。
  • どうやって家庭内でオタク活動を継続するのか。

それらについて、思うがままにまとめてみた。

最後に、包み隠さず言ってしまうとしよう。
「オタク趣味の時間と費用」だけにフォーカスするならば、結婚はデメリットばかりである。
人生の100%がオタクの人には、私なら、結婚は勧められない。
しかし、私は現在結婚し、子供もいて、趣味もそれなりに楽しめて、毎日が充実している。
そのバランスをどう解釈するかは、貴方次第である。
決して、安易に「結婚はいいぞ」とも、「結婚は地獄」とも、言いたくはないのだ。

この記事を書いた人

結騎 了
仕事と育児に追われながら「映画鑑賞」「ブログ更新」の時間を必死で捻出している一児の父。歳はアラサー、地方住まい。ブログを学生時代から書き続け、二度の移転を経ながら十数年継続中。『別冊映画秘宝 特撮秘宝』『リアルサウンド映画部』『週刊はてなブログ』等に寄稿。ブログURL:https://www.jigowatt121.com/

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