税金

投稿日:2020年10月22日 更新日:

会社員がもらえる年金の種類まとめ。将来年金はいくらもらえる?増やし方も解説!

わたる
ライター/ファイナンシャルプランナー

わたる

会社員がもらえる年金には、国民年金や厚生年金以外にも、様々な種類があります。

しかし、自分の年金制度がどうなっているのか、いまいち把握していない会社員の方もいるでしょう。

そこで本記事では、会社員が受け取れる年金の種類や、将来年金はいくらもらえるのか、年金の増やし方を説明していきます。

年金について知り、豊かな老後を送るために備えていきましょう。

会社員の年金制度

まずは、会社員の年金制度の仕組みを簡単に説明します。

会社員は、国民年金の加入者のうち、「第2号被保険者」にあたります。

第2号被保険者の公的年金は、「国民年金」と「厚生年金」の2階建てです。

これらの公的年金に加えて、私的年金を含めれば、会社員の年金は3階建てになります。

  • 1階部分→国民全員が加入する「国民年金」
  • 2階部分→会社員が加入する「厚生年金」
  • 3階部分→企業や団体が運営する年金や、個人が任意で加入する年金(iDeCoなど)

1階、2階部分は公的年金で、3階部分は私的年金に分類されます。

国民年金や厚生年金は、個人で年金額を増やせるものではありません。

しかし、3階部分にあたる「私的年金」なら、個人でも意図的に増やせます。

マネオ
会社員の方が年金を増やすためには、3階部分に注目しましょう!

会社員がもらえる年金の種類

会社員の年金制度の仕組みについて説明しましたが、ここからは、それぞれの年金の種類について詳しく説明していきます。

国民年金 

国民年金は、日本に住んでいる、20歳以上から60歳未満の人が加入する年金制度です。

誰でも加入することが義務付けられているため、「基礎年金」とも呼ばれています。

国民年金が支給開始されるのは65歳で、支払った期間や金額によって、もらえる年金額が決定されます。

20歳〜60歳まで40年間、保険料を満額納付していれば、月額約6.5万円を受給できる仕組みです。

会社員の場合、次で解説する「厚生年金」の保険料を支払うことで、国民年金にも加入していることになります。

厚生年金

厚生年金は、会社員・公務員などの「第2号被保険者」が加入する年金です。

厚生年金に加入していた人が、老後にもらえる年金のことを、「老齢厚生年金」と呼び、国民年金に上乗せされて支給されます。

厚生年金の支払い額は、会社側と折半するので、会社員の負担額は実質半分です。

保険料率は、18.3%で固定されています。(出典:日本年金機構

厚生年金は、在職中の給与額や加入期間により、人によって将来もらえる金額が異なります。

自分の厚生年金の保険料がいくらになるか、計算したい場合は

  • 標準報酬月額(企業と社員が折半して負担する社会保険料を、簡単に計算するための仕組み)×厚生年金保険料率18.3%

により、算出してみましょう。

支給開始年齢は、国民年金同様に65歳からですが、生年月日によっては、60歳から支給されるケースもあります。

なお、自分の標準報酬月額を調べるには、全国健康保険協会の公式サイトを確認してください。

私的年金

私的年金は、国民年金と厚生年金に上乗せできる年金です。

私的年金は、以下の2つに分けられます。

  • 企業が退職金制度として実施する年金(企業年金)
  • 個人が任意で加入する年金(個人年金)

企業年金には以下の3種類があり、会社によって加入しているタイプが違います。   

  • 厚生年金基金
  • 確定給付企業年金(DB)
  • 企業型確定拠出年金(DCまたは401k)

以上のように、企業年金といっても様々な種類があります。

勤めている会社が、どの年金制度に加入しているかは、積立額と一緒に把握しておきましょう。

ただし、企業年金に加入している企業は、全体の3割にも満たないのが現状です(出典:厚労省・平成30年度「就労条件総合調査」)。

マネオ
自分の会社に企業年金があるかは、会社の人事・総務担当者へ確認してみてください!

会社員の年金はどれくらい?

会社員として勤め、年金を払い続けた場合、将来もらえる年金額がどれくらいになるのか気になりますよね。

そこで、会社員の「公的年金の受給見込額」をシミュレーションしました。

ただし、会社を退職し、配偶者の扶養に入る場合(第3号被保険者になった場合)は、試算した額より年金は下がる可能性があるので、注意してください。

国民年金の受給見込み額

国民年金の計算方法は簡単です。

例えば、国民年金を20歳から60歳まで40年間(480ヵ月)、未納なしに支払っている場合、満額の約780,100円(2020年現在)が支給されます。(出典:厚生労働省

月額にすると、

  • 78万100円÷12=650083円

となり、約6万5,000円になります。

これが40年を下回ると、78万100円から減額されていきます。

厚生年金の受給見込み額

厚生年金の額は、在職中の給与額や加入期間によるので、人によって受け取れる金額が違います。

今回は、以下のケースでの厚生年金の額を、三井住友銀行のシミュレーターを使って算出してみました。(参考:三井住友銀行

  • 性別:女性(独身)
  • 現在年齢:29歳
  • 開始年齢:22歳
  • 就業終了年齢:60歳
  • 現在の年収:350万円

シミュレーションの結果は、

  • 老齢厚生年金が7.5万円/月
  • 老齢基礎年金が6.4万円/月

となり、合計13.9万円でした。

もちろん、現在の年収が350万円よりも上がれば、もらえる年金額も増えます。

扶養に入って「第3号被保険者」になった場合は、これよりも下がる可能性がありますので、配偶者の年金状況も考慮しなければなりません。

上記の年金額では足りないと感じたら、次に年金を増やす方法を説明するので、ぜひ参考にしてみてください!

会社員が年金を増やす方法

会社員の公的年金だけでは不十分という場合は、私的年金で年金額を上乗せするという方法があります。

ここでは、会社員が利用できる私的年金について説明していきます。

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)

iDeCoとは、自分で決まった額を積み立てて、運用してお金を増やす年金制度です。特に以下の方におすすめします!

  • 企業年金制度がない会社に勤めている人
  • 企業型確定拠出年金以外の企業年金に加入している人
  • 企業型確定拠出年金加入者で、iDeCoの加入が認められている人

iDeCoの特徴は以下の通りです。

  • 掛金額が全額所得控除
  • 運用益は非課税
  • 受け取るときも税制優遇
  • 積立金額は60歳まで下ろせない

iDeCoの掛金額は、すべて所得控除の対象になり、その年の「所得税」と翌年分の「住民税」が軽減されます。 

掛けた金額分の税金が安くなる分、節税効果を受けられる、という点が魅力です。例えば、

  • 毎月の掛金額が1万円
  • 所得税と住民税が10%の場合(所得税は収入によって税率が変動)

以上の場合、所得税分と住民税分を合算すると、月額2,000円、1年に換算すると24,000円の税金が軽減されますよ。

また、投資の運用益は、通常20.315%の税金がかかりますが、iDeCoで拠出した分の運用益には税金がかかりません。

年金として受け取る場合は「公的年金控除」、一時金として受け取る場合も「退職所得控除」の対象になるので、さらに税金が軽減されます。

iDeCoでいくらお金が増える?

以下のAさんのケースで、iDeCoでいくらお金が増えるか、シミュレーションをしてみました。

  • 年齢:30歳
  • 企業年金:未加入
  • 年収:350万
  • 毎月の掛金額:10,000円

3%の金利で運用できた場合の結果は、以下のとおりです。

  • 30年間での節税効果は約54万円
  • 30年間での運用益は約222万7,000円

参考:楽天証券

毎月1万円でも、若いうちからコツコツ積み立てを始めることで、少しずつ老後資産を増やせることが分かりました。

iDeCoについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

iDeCo(イデコ)のメリット・デメリットは?失敗しないための注意点まとめ

「将来の年金が足りない」と感じる人が増えています。資産を増やす方法として人気なのが、iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年 ...

企業型確定拠出年金(DCまたは401k)

企業型確定拠出年金とは、勤めている企業が従業員の年金口座に、掛け金を毎月積立てくれる制度です。
退職金の一環として、導入している企業も多いでしょう。

確定給付企業年金と共に、現在では主流な企業年金です。

企業型確定拠出年金の特徴は、以下の通りです。

  • 従業員も上乗せして拠出できる(マッチング拠出)
  • 掛金額はすべて非課税
  • 運用益は非課税
  • 受け取った金額は控除の対象

企業が拠出するだけでなく、従業員側からも拠出できる場合があり、「さらにお金を増やしたい」という人に向いています。

その他の特徴は、iDeCoと同じです。

確定拠出年金でお金を増やすコツ

iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型DC(企業型確定拠出年金)を利用する上で、お金を増やすコツは、

  • 「配分変更(毎月購入する運用商品の種類や、配分割合を変更する)」を利用する
  • 「スイッチング(積み立てた資産を売却して、新しい資産を購入すること)」を利用する

これらのテクニックを利用し、運用することです。

配分変更により、リターンの多い運用商品に切り替えて、年金を増やせます。ただし、リターンが大きいとリスクも当然大きくなるので注意が必要です。

スイッチングで、投資信託の利益相当分を売却して、元本割れのリスクのない「元本確保型商品」の購入にあてることで、利益を確保する方法もあります。

個人型確定拠出年金と企業型確定拠出年金は併用できる?

現状、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型DC(企業型確定拠出年金)を利用する場合は、勤め先の企業が、一定の条件を満たしている場合に限り併用できます。

2022年の5月以降であれば、法改正により、DC加入者もさらにiDeCoに加入しやすくなります。

ただし、企業型DCでマッチング拠点を取り入れている場合は、iDeCoの併用は不可です。(出典:三井住友銀行

iDeCoを利用していて、企業型確定拠出年金も同時に利用したいと思っている人は、今後の法改正に注目しておきましょう。

上記以外に老後資金を増やす方法は、以下の記事にてまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

【FP解説】老後資金の貯め方5選!貯金以外の方法も紹介

金融庁から「将来、老後に2000万円必要になる」と公表されたことから、早い時期から老後資金を貯める人が増えているように感 ...

おわりに

ということで今回は、会社員が年金を増やす方法について解説してきました。

会社員は厚生年金だけでなく、私的年金を活用すれば、老後の資金を増やすことができます。

ぜひ本記事で紹介した私的年金を参考にして、老後の資産形成を考えてみてください!

この記事を書いた人

わたる
わたる
埼玉出身のアイドルオタク。大学時代は就活に失敗してフリーターになってしまう。
その後一時は就職するも仕事を辞め、現在はフリーライター。
推しメンに多く会い行きたいという思いから節約を始める。そのなかでFPの資格も取得。
オタク活動費は必要経費。推しメンの笑顔はプライスレス。

-税金
-, ,

Copyright© 節約ぽけっと , 2021 All Rights Reserved.