断捨離して物を減らすことには多くのメリットがありますが、何でもかんでも捨てればいい、というわけではありません。
「やっぱり捨てなきゃよかった!」と後悔しないためには、何を捨ててはいけないのかの判断基準を明確にしておくべきです。
この記事では、断捨離で捨ててはいけないものや、「捨てていい」と判断する基準について、詳しく解説していきます。
もくじ
断捨離で捨ててはいけないもの9つ
ここでは、断捨離で捨ててはいけないものを、具体的に9個挙げていきます。
断捨離中はいらないと思って捨てた結果、「やっぱり必要だった!」「ないと困る・・・」と後悔するハメにならないよう、これから挙げるものは捨てないようにしましょう。
捨ててはいけないもの
- 重要書類
- 防災用品
- 冠婚葬祭で使うもの
- シーズンもの
- 日常の手間を省いてくれる家電
- 思い出の品
- 再入手が困難なもの
- 日用品のストック
- 自分以外の人のもの
重要書類
書類は断捨離の対象になりやすいですが、以下の書類は捨てないようにしましょう。
- 諸々の契約書
- 保険や年金などの証書
- 明細書(クレジットカードの明細書、通信販売の利用明細書など)
- 領収書(水道、ガス、電気などの公共料金の領収書、医療費の領収書など)
これらは、「普段使うことがなくても、使う機会が絶対にある重要書類」です。
捨てててしまうと、さまざまな証明ができずトラブルになる可能性があるうえ、再発行に余計な手間と時間がかかってしまいます。
基本的に、契約書は契約期間の満了まで、保険や年金の証書は一生涯、明細書や領収書は発行されてから数年間は保持しておくと良いでしょう。
防災用品
防災用品も、前項の重要書類と同じで「普段は使わないが、いざというときに必要な物」です。断捨離でも捨ててはいけません。
地震や津波などの自然災害は、いつ・どこで起こっても不思議はないので、多少場所を取ったとしても
- 数日分の食料
- 懐中電灯
- ラジオ
- 衛生用品
など、必要最低限の備えはしておきましょう。
冠婚葬祭で使うもの
冠婚葬祭(特にお葬式)で必要になるアイテムも、捨てると後で困ることになるでしょう。
具体的には
- 礼服や喪服
- 数珠
- 袱紗
などが挙げられます。
日程が決まっている結婚式や、お祭りで必要なものなら、レンタルしたり新しく購入したりできるでしょうが、お葬式は突然決まるもの。
直前に慌てるのを避けるためにも、少なくともお葬式関連のものは捨てないようにしましょう。
シーズンもの
夏に活躍する扇風機や冷感グッズ、冬のストーブやこたつなども、捨てないようにしましょう。
シーズンものの必要性は、その季節にならないと実感できないので、むやみに捨てると絶対に後悔します。
「壊れて使えなくなった」「新しい製品に買い換える」などの事情がない限り、持っておくようにしてください。
日常の手間を省いてくれる家電
人間の手間を省いて楽させてくれる家電も、捨ててしまうと後悔する可能性が高いです。
「洗濯機がなくても、手洗いすればいいじゃない」
「ご飯なんて、炊飯器じゃなくて土鍋とかでも炊けるし」
などと考えて、洗濯機や炊飯器を捨てたとして、手洗いや土鍋での炊飯をずっと続けられるでしょうか?
大半の人はめんどくさくなって続けられず、結局家電を買い直すハメになるはず。
人間が一度覚えた楽を手放すのは難しいので、日常生活で頻繁に使う家電については断捨離しないほうが良いですね。
思い出の品
- 子供の頃に作ったもの
- 写真やアルバム
- 年賀状
などの思い出の品は、年々増えて場所を取るようになるでしょうが、断捨離時のテンションで捨ててしまわない方が良いです。
これらは、捨ててしまうと再び取り戻すのが困難なものなので、冷静になってから後悔する可能性が高いでしょう。
とはいえ、思い出の品が必要になる機会はほぼないでしょうから、どうしても物を減らしたい場合は「写メに撮るなどしてデジタル化した上で捨てる」というのも手ではありますね。
後から見返せるので、物を捨てたことを後悔する気持ちも多少は和らぐでしょう。
再入手が困難なもの
前項の思い出の品以外にも、以下のような「捨ててしまうと再入手が困難なもの」は捨てないでおきましょう。
ダブっているものを整理する、くらいがおすすめです。
- 絶版になった本
- 非売品
- 限定品
- コレクション
絶版になった本は書店に出回りませんし、非売品や限定品は「その時・その場でしか手に入らないもの」ですから言わずもがな。
これらを再入手するには、低い可能性に賭けてリサイクルショップで探すか、オークションやメルカリなどで見つけるくらいしか方法がなく、時間もお金もかかります。
コレクションを処分するのは、集めるのにかかった時間やお金を捨てることに等しいです。
完全に興味が冷めたのでなければ、捨てるのはよしておきましょう。
日用品のストック
ストックしてあるトイレットペーパーや洗剤といった日用品も、断捨離しないようにしましょう。
日用品はいずれ必ず使うものなので、多少場所を取ったとしても、持っておいて損はありません。
また、災害時など物が欲しくても手に入らない状態になったときでも、ストックがあれば精神的にはかなり楽になります。
とはいえストックしすぎも問題。
「この日用品のストックは◯個まで」と個数を決めておきましょう。
自分以外の人のもの
そもそも、断捨離は「自分の物」に対して行うべきことなので、他の人の物に手をつけるのは言語道断です。
断捨離にハマりすぎた結果、自分の物だけでは飽き足らず
- 同居している家族や恋人の物
- 自分が勤める会社の物
などにまで手を出す人がいます。
本人は善意のつもりでも、勝手に他の人の物を断捨離してしまえばトラブルが起こることは確実で、下手をすると人間関係が壊れてしまうでしょう。
また、自分と他の人が共有して使っている物についても、断捨離する前に相手の意思を確認するようにしてくださいね。
断捨離で「捨てる」と判断できる基準4つ
断捨離をする際に「何を捨てるか」の判断を誤ると、捨てた後で困ったり、トラブルが起こったりします。
捨てるかどうか迷ったときのために、以下の4つの基準を頭に入れておきましょう。
ポイント
- 使わないもの
- 使えなくなったもの
- 丸1年使わなかったもの
- 数が多すぎるもの
使わないもの
「これから先、絶対に使うことはない!」と断言できるものは、捨ててしまって問題ありません。
家の中には
- ダイレクトメール
- チラシ
- 趣味に合わないもらい物
など、「自分の意思で入手したわけではないもの」もたくさんありますよね?
愛着も必要性もまったくないので、捨ててしまっても後悔することはほぼないでしょう。
ただ、もらい物を捨てるのが忍びないということであれば、他の人に譲るなり、業者に買い取ってもらうなりするのがおすすめです。
(買い取り希望の方向けに、この後で買取業者の紹介もしていますよ♪)
使えなくなったもの
- 壊れたバッグ
- 使用期限の切れたコスメ
- サイズの合わなくなった服
- トレンドやブームが去った服
- 載っている情報が古い書籍
などの使えなくなったものは、どんどん手放してしまいましょう。
持ち続けていても、置き場所をムダに使うことにしかなりません。
丸1年使わなかったもの
物理的に使えなくなったわけではなくても、「自分の興味・関心が薄れているもの」なら捨ててしまって大丈夫です。
「1年の間に使ったか否か」を判断の目安にすると良いでしょう。
丸1年使わなかったものは、「他で代用できるもの」「存在を忘れてしまうレベルのもの」でしかなく、「どうしてもコレでなくちゃ!」というものではないのです。
ただし、「断捨離で捨ててはいけないもの」で紹介した、「防災用品」「冠婚葬祭で使うもの」「シーズンもの」は、たとえ1年以上使うことがなくても、捨てないでくださいね。
数が多すぎるもの
「ムダに数が増えすぎたもの」も、断捨離対象に入れてしまいましょう。
- 服やバッグ、靴などファッション関連のもの
- 日用品のストック
- 食器
- 紙袋や箱
といったものは、特に数が増えがちです。
たくさんものを持っていると満足感は得られますが、だんだんすべてを使いこなせなくなります。
ものには「適性な数」があるので、自分が完全に把握して、使いこなせる数まで減らしてしまいましょう。
断捨離の具体的なやり方
ここまで解説したように、断捨離は、以下の「捨ててもいい基準」に沿って行うようにすれば、捨てた後の後悔が少なくなります。
- 使わないもの
- 使えなくなったもの
- 丸1年使わなかったもの
- 数が多すぎるもの
具体的な断捨離のやり方については、別の記事でまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。
-
断捨離のやり方とコツは?初心者でも実践できる超簡単な5つの手順
「スッキリした家に住みたい!でも片づけは苦手・・・」 「断捨離って一体何からすればいいの? 」 断捨離をしたはいいものの ...
断捨離したものを買い取ってくれる業者3選
断捨離して「捨てる」と判断したものの中には、買取業者に売ればお金になるものがたくさんあります。
ただ、買取業者によって得意とするジャンルが異なるので、自分の売りたいものに合わせて業者を変えると、よりお得に売れるでしょう。
ここでは、ジャンル別におすすめの買取業者をご紹介していきます。
洋服・ファッション雑貨
断捨離で、大量に処分品が出やすいファッション関係のものを売るなら、「リサイクルティファナ」という買取業者がおすすめです。
たいていの業者では、ブランド品以外の買い取りを断られるケースが多いですが、「リサイクルティファナ」ではノーブランドでも買い取ってくれます。
出張買取がメインで、エリアは東京都・神奈川県・埼玉県に限られていますが、店頭買取や宅配買取もできるので、全国どこからでも利用可能ですよ。
本・CD・DVD
意外と家の中にある本・CD・DVDを売るのにおすすめなのは、「ネットオフ」という買取業者です。
本やCDなどの買取価格は他のジャンルのものより安いため、業者の中には点数が少ないと対応してくれないところもあります。
しかし、ネットオフは10点あれば対応してくれるうえ、ソフト類(CD・DVD・ゲーム)は3点からでも申し込みが可能です。
また、定期的にお得なクーポンを発券しているので、タイミングが良ければより高額に買い取ってもらえるでしょう。
ちなみに、名前は似ていますが、「ネットオフ」と「ブックオフ」は別会社なのでご注意を。
家具・家電
断捨離をする中で部屋の大幅な模様替えをしたり、新しいものへの買い替えを決めたりして、家具や家電を処分することもあるでしょう。
大型の不用品を買い取ってもらう場合は、「トレファク」に依頼するのをおすすめします。
というのも、トレファクはもともと引っ越し業者なんです。
引っ越しの過程で、不要になった家具や家電を買い取るサービスを行ってきたため、買い取り実績が豊富で搬出にも慣れているからです。
家具や家電などは、店頭買取や宅配買取に出すのが難しいので、トレファクのように、搬出のノウハウを持つ業者にお任せしましょう。
トレファクについては以下の記事に詳しくまとめています。
-
ニトリの家具は買取できる?ソファを売ってみた体験談!ベッドの買取は?
■ライター:小沢おさかな 引っ越しをきっかけに不要になってしまった、ニトリの家具。 できれば、買取に出して「少額でもいい ...
まとめ
断捨離とはただ闇雲に物を捨てることではなく、自分にとって本当に必要な物を見極めるための行動なのです。
時間と手間のかかる作業ではありますが、「これは捨ててもいいのか?」「捨ててはいけないものか?」と冷静に考えながら、物を選り分けるようにしましょう。
捨ててから後悔することのないよう、正しい断捨離を心がけてくださいね。
この記事を書いた人

- 元気な引きこもりWebライター兼Web編集者。出版社に約10年勤めたものの、会社の環境が合わなくなり、ストレスで体を壊して退社。ただまぁ、せっかく身につけたスキルは活かしたいよなぁということで、フリーランスとして記事を書いたり校正したりと、なんやかんやで文章に関わる仕事をしてます!パソコンをカタカタしながら、お気に入りの音楽を聞き、お気に入りのコンビニスイーツ&フルーツを食べるのが至福のとき。